不倫の果てに、『男と女』
今日は、映画の感想を書きたいとおもいます〜!
授業のレポートだったり、趣味も映画なので、感想や批評ブログとか参考にさせてもらうことが多くて、せっかくだから自分の意見も見てもらいし、ずっと書いてみたい内容の1つではあったんだけど、
面倒でなかなか書きはじめることができず(笑)
映画の感想をまとめるのって簡単そうで意外と根気のいる作業。私は、パッと感想が出てくるタイプでもないので、映画を見返しては、画面の中の発見と自分の意見探しをして、映画と向き合いながら考えるので、実はすごく気合がいる。
大学の授業で、(最近見た映画の感想)という課題を貰ったの気に、、、、やっと決心がついた!!!!
その時に書いた感想を元に自分なりにまとめていきたいと思います🙂
*あくまで、私の一個人の感想です
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作品詳細
ジャンル:ロマンス
監督:イ・ユンギ
主演:コン・ユ, チョン・ドヨン, パク・ビョンウン
PG 12対象作品🏩
原題:남과여
そう!この作品にはコン・ユ様が出ているんですよね。ドッケビで一躍名を馳せたコン・ユ様が、
と言いつつも、未だにドッケビ未視聴なので、
コン・ユに対する先入観みたいなものはほぼなく、有名な人だ〜くらいでみはじめました。
あらすじ
精神疾患を抱える息子をもつイ・サンミン(チョン・ドヨン)は、息子の教育のためにフィンランドの学校を訪れていた。そこで同じくうつ病の娘をもつキム・ギホン(コン・ユ)と出会い、2人は1日限りの関係を持って、そして互い名前すら知らぬまま別れることとなる。1年後、韓国・ソウルにて偶然の再会を果たした男と女。惹かれ合う2人を待つ結末とは。
感想(ネタバレ)
ここからは感想になります!ネタバレ嫌な方は予告見てみてね!
正直、私はこの映画結構好きです。
不倫ものってどうなのよって先入観を持って見る方もいる方もいると思いますが、私はこの物語は、純愛ラブストーリーだと勝手に思っている部分があります。決して不倫を正当化したいわけじゃないですが、、、。
心の機微がすごく丁寧に描かれている映画。
静かな音楽と、美しいヘルシンキの雪景色、そして重要な見所は、哀愁を漂わせる2人のそのままの姿です。台詞回しだけだなく、立ち姿や、細かな表情まで、思わず感情移入せずにはいられない2人の演技力には圧倒されてしまいます。
結末について
また不倫の結末といえば幸せな結末が訪れないものですが、この作品の結末もその例外ではありません。
私が印象に残っているのは、サンミンが夫と離婚し、ギホンともすれ違いから別れた後、1年ほど経ってから、彼女はギホンを追って再びフィンランドへ行き、カフェでギホンの家族が幸せそうに過ごす姿を目撃する場面です。
サンミンはそれを見てからギホンに何も告げることなくタクシーで去っていく。私が気になったのは、登場人物たちの目線。サンミンとギホンはここで一度も目線を合わせることがありません。またサンミンの横をギホンの妻が通り過ぎても、2人目線が合うこともない。
カフェを出るサンミンの後ろ姿を見たギホンが思わず店を飛び出して、サンミンが乗ったタクシーを追いかけるも、尾を引かれるように最後に目線が合うのは、店内に残って彼を見つめるギホンの娘なのでです。
そして、サンミンもまたギホンを思いながら乗るタクシーの中で息子からの電話がかかってくる。子どもをきっかけに出会い、そしてまた子どもを思うからこそ、2人の関係は終わってしまうのだと思わせるシーンでした。
ここで一度でも目線があってしまえば、
また違う展開があったのかもしれないけれど
一度もサンミンとギホンの目線が絡むことなく静かに終わっていく物語に、ただただ切なさと儚さを感じずにはいられなかったです。
サンミンは自分の浮気を夫に告げ、彼がいなければ生きていけないと子どもの夫に親権が渡る形で離婚をします。
しかし、一方のギホンは、サンミンとは異なり、離婚という形をとることなく、平穏な暮らしを続けたまま物語は結末を迎えます。
なぜギホンは離婚をしなかったのか?
という疑問を持って映画を見終わった方がいるかもしれないので、私なりの答えを出しますが
ギホンの家庭は、娘がうつ病、妻も精神を病んでいるというような描かれ方をしています。
劇中で、ギホンの友人たちとの食事会で、女性の先輩と夫であるギホンの浮気を疑った場面がありました。
あの時、ギホンの妻であるムンジュは、ベランダの端に立ってギホンの気を買おうとしますよね。
ただムンジュは決して演技をしていて、不安定なのではなく、根本的に攻撃的な性格であり、ギホンにも制御が効かないということがこの場面から伺い知れます。
またうつ病の娘を抱えているという二重苦でもあります。
いざ離婚しようとしたところで
ギホンがいなくなれば、妻であるムンジュが一体どうなるのかというのは想像がついてしまうのです。
きっと自殺してしまうとか最悪の事態を避けられないのが推測できる。
ギホンにとっての幸せは、もちろんサンミンと共に生きることなのだと思います。
しかし、彼の抱える現実は簡単にそうはさせてくれません。
だから彼のとった行動か決して逃げではなく、よりベターな方向に向けたものであるということをわかってもらいたいです。
意気地が無いといえば、そうなのですが
劇中で繰り返されるようにギホンは曖昧な男なのです。その曖昧さから、非情にもなれない人間性が垣間見えます。
ギホンは、サンミンと生きるという幸せを犠牲にして、自分を抑えて家庭にとどまるという決断を下したということだと思います。
ざっと私の意見はこんな感じなのですが、
どうだったでしょうか。
2人の結末に、私は私なりの納得をつけて
映画を見終えることができました。
愛にはたくさんの種類があるのだと思います。
子どもを愛する親の愛、惹かれ合う男女の愛、どれも天秤にかけるのは難しいものです。
だからこそ、その結末はどの立場から見るかで
見え方は大きく変わるのだと思います。
(サンミンの側から見るか、ギホンの側から見るか)
私はこの映画の結末はなかなか好きで、
リアリズムの追求というかどうにもできない現実、そのままが映し出されていて良いなと思います。
不倫ものの映画といえば、最近では昼◯顔なんかが思いつきますが、本当にあれは酷かった、、、映画館まで見に行ったのに、あの脚本には怒りを覚えました💢
というのは、まあ関係ないので笑
それではこんな感じで終わります
長々と書いてしまって失礼しました
ぜひ『男と女』見てみてくださいください😌
#男と女